読書メモ②
1月後半。読書は相変わらず大変楽しい。文体など自分の好みでないと感じた小説は数ページで読むのを止めてしまった(故に下のリストには無い)。苦手な作家がわかったのは良いことで、今後はその界隈に立ち寄らずに済む。フラフラとあちこち寄り道し、出会いを楽しみ居場所を見つけたいと思う一方で、つい効率的に読みたいとも考えてしまう。自分に残された時間の少なさ故に仕方がないという言い訳と、これからも折り合いをつけていくのだと思う。どれだけ長生きしたとして生涯読み尽くせないほどの小説を書き残してくれてくれた世界中の作家たちに感謝。
【期間:2021/01/18~01/30】
①『赤い人』吉村昭(講談社文庫・1984)
②『遠い日の戦争』吉村昭(新潮文庫・1984)
③『関東大震災』吉村昭(文春文庫・2004)
④『ロートレック荘事件』筒井康隆(新潮文庫・1995)
⑤『深追い』横山秀夫(新潮文庫・2007)
⑥『顔』横山秀夫(徳間書店・2002)
⑦『笹の舟で海を渡る』角田光代(新潮文庫・2017)
⑧『罪の轍』奥田英朗(新潮社・2019)
⑨『プラチナタウン』楡周平(祥伝社文庫・2011)
⑩『罪の余白』芦沢央(角川文庫・2015))
⑪『隠蔽捜査』今野敏(新潮文庫・2008)
⑫『果断―隠蔽捜査2―』今野敏(新潮文庫・2010)
①②③―知らねばならない史実。真実への執念。結局、この小説家に帰る。
③―社会不安。人心の混乱。風説。流言。理性を失い血迷った群衆の蛮行。今も尚。
⑦―よい。
⑧―緊迫と迫力。圧巻。
⑨―エリートの御伽話。主人公が自身の「正しさ」に毛ほどの悩みも無い。地方に暮らす人たちや女性の描かれ方がステレオタイプで不快。
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