読書メモ(31)

【期間:2022/04/01~2022/04/15】

①『いのちの政治学』中島岳志・若松英輔(集英社・2021)

②『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹(エスコアール出版部・2007)

③『不知火のほとりで 石牟礼道子終焉記』米本浩二(毎日新聞出版・2019)

④『特攻文学論』井上義和(創元社・2020)

⑤『赤めだか』立川談春(扶桑社文庫・2015)

⑥『笑わせて笑わせて 桂枝雀』上田文世(淡交社・2003)

⑦『何がおかしい』中島らも(白夜書房・2006)


①―「なぜ日本の政治家は、ペーパーを読み上げるだけで、表層的な政策論しか語れないのか。誰もが「いのち」の危機に瀕している今こそ、人々に心の平穏を与える「コトバ」をもつリーダー、「いのちの政治」の実践が必要なのではないか。コロナ危機のさなかに、政治学者・中島岳志と批評家・若松英輔はこの問題意識をもって対話を始めた。/聖武天皇、空海、ガンディー、教皇フランシスコ、大平正芳―5人の足跡を追い、その功績や振舞い、残したコトバを読み解く。さらに芸術家、文学者、現代の政治家たちとの比較や分析を行いながら、縦横無尽に語り尽くす!新しい次元の政治を拓くための徹底対談。集英社ウェブイミダスの人気連載を書籍化。」(http://www.shueisha-cr.co.jp/CGI/book/detail.cgi/1910/

②―「千葉県立君津養護学校中学2年(当時)の著者が自閉症について「どうして目を見て話さないのですか?」「手のひらをひらひらさせるのはなぜですか?」等50以上の質問に答えます。巻末には短編小説「側にいるから」を掲載しています。この小説は著者の家族に対する愛情に満ちあふれた内容です。」(https://escor.co.jp/products/products_item_books_naokisbooks03.html

※世界中の、すべての人に。

③―「『苦海浄土』の本質に迫る。/「密着取材」と「渾身介護」で神話的作家・石牟礼道子(2018年没)の最晩年に寄り添ったジャーナリスト入魂の最新評伝。読売文学賞受賞後第一作。評伝執筆を志した著者は、2013年後半から石牟礼道子のもとに通い続けた。取材をしながら、本の朗読や手紙の代筆をへて、起居の手助けなど介護の一部も担うようになった。そして迎えた最期の日ーー。/「道子さんのそばにいるのであれば、道子さんのことを書かねばならない。渡辺(京二)さんの言を待つまでもなく、書かないと消えてしまう。そうやって夢中で書いてきた日々の文章をまとめたのが本書である。日記、インタビュー、対話などスタイルは違っていても、石牟礼さんのことを書き残したいという気持ちは一貫している。私は書くことで道子さんのそばにいたかったのだ」(本文より)/『評伝 石牟礼道子ーー渚に立つひと』(2017年、新潮社)で読売文学賞を受賞。その刊行後の、亡くなるまでのかけがえのない日々と、一周忌をむかえますます存在感を増してゆく文学者の本質を数々の肉声とともにつづる。」(https://mainichibooks.com/books/essay/post-148.html

④―「特攻小説が持つ妖しい魅力の正体を抉り出す/前著『未来の戦死に向き合うためのノート』で衝撃を与えた、知覧特攻記念館での研修などによる、特攻の自己啓発的受容の拡大。本書は、『永遠の0』(百田尚樹)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛)など近年ベストセラー化する大衆小説を含む、比較的メジャーな特攻文学を幅広く参照しながら、既存の歴史認識の枠組みを無視した感動や継承の先にある近未来を予測しつつ、それらとうまく付き合う道筋を探る。」(https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4272

⑤―「17歳で天才落語家・立川談志に入門。両親の反対により新聞配達をしながら、「上の者が白いと云えば黒いもんでも白い」世界での落語家前座修業が始まる。三日遅れの弟弟子は半年で廃業。なぜか築地市場で修業を命じられ、一門の新年会では兄弟子たちがトランプ博打を開帳し、談志のお供でハワイに行けばオネーサンに追いかけられる……。様々なドタバタ、試練を乗り越え、談春は仲間とともに二ツ目昇進を目指す!」(https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594073626

⑥―「天才少年と呼ばれた頃や、小米時代の貴重な写真を豊富に収録。空前絶後、再び天才は現れない。伝説の落語家・枝雀の定本となる決定版。見るものを抱腹絶倒させた枝雀は、決して自分の芸に妥協を許さなかった。」(https://www.book.tankosha.co.jp/shopdetail/000000000235/

⑦―「『論座』(朝日新聞社)連載、笑いの評論『笑う門には』より、未発表分も含む全原稿を一挙掲載。対談集は北村想、上岡龍太郎、モロ師岡と。付属CDには、未放送となった『末井編集長の対談番組』中島らも出演の2回分が収録。」(amazonより)

※BGMは筋少『から笑う孤島の鬼』で。



書くこと。生きること。:Hiromi's Blog

書くこと。学び、考えること。難病ALSに罹患し、世界や自分のあり様を疑う戦慄の時間。生きた証として書いていきます。 satohiromi.amebaownd.com/