この世界の片隅で

8月15日の『エア★カフェ2』(IKEBUKURO難病カフェ主催)にて、参加者の方からの推しアニメとして紹介された『この世界の片隅に』。私も推しの一本として迷いに迷ったアニメ映画です。

昨日、NHKラジオにこの映画の監督である片渕須直さんが出演されていました。放送の中での言葉。

「『なんとなくそうだと思うこと』を一から自分で調べ直し、捉え直し、なぜ自分はそのことに対してそういう態度をとっているのか、を考えてみる」

そう。「知った気になったまま死ぬのは嫌だ」と思ったから、私は戦争で死なねばならなかった祖父のことを調べ始め、戦争を知るために少しずつですが動き始めることとなりました。

「あんな病気になったら死にたいと思う」「自分だったら殺してほしい」そんな『なんとなく思っている』程度の匿名のつぶやきでも、数は力となってそれを目にした誰かを傷つけ、『そんな奴らは死なせた方がいい』という社会の空気をつくり出します。社会の空気は政治を動かします。無責任な匿名の一言が、誰かの『生きたい』という人として当たり前の望みを断たせるのです。


なぜあなたはそう思うのですか

なんとなく、の中身を探ってみませんか。


◆ Nらじセレクト 2025年8月21日放送【配信あり】

『戦後80年の夏 映画「この世界の片隅に」再上映に込めた思い』/片渕須直さん(映画監督)

https://www.nhk.jp/p/nradi/rs/X7R2P2PW5P/episode/re/LPPJPN77Z9/

書くこと。生きること。

書くこと。学び、考えること。難病ALSに罹患し、世界や自分のあり様を疑う戦慄の時間。生きた証として書いていきます。 satohiromi.amebaownd.com/