Because I am a Girl.
今日、10月11日は<国際ガールズ・デー>です。
―「開発途上国では女の子の多くが経済的、文化的な理由により学校に通えず、10代前半での結婚を余儀なくされ、貧困の中で暮らしています。先進国でも、女の子にはさまざまな社会的制約が存在します。しかし、適切な教育と支援を受けることができれば、女の子たちの可能性は無限に広がり、未来は大きく変えることができます。 『国際ガールズ・デー』には、世界各地で女の子自らが声をあげ、彼女たちを応援するイベントやアクションが行われます。」(プラン・インターナショナル・ジャパン「国際ガールズ・デー2020」https://www.plan-international.jp/girl/girlsday/)
写真は、国際NGOプラン・インターナショナル・ジャパン(https://www.plan-international.jp/)が発行する「PLAN NEWS」(2020 AUTUMN NO.115)の表紙。写っているのは、トーゴの女の子たちです。昨日、自宅に届いたこの冊子の表紙に、女の子の笑顔に、私の目はくぎ付けになりました。そしてこの写真に添えられている文章に、同じ車椅子の障害者として、女性として、胸が詰まりました。
―「『障がいのある子どもの教育』プロジェクトを行っているモ県では、『障がいは呪い』といった誤った考え方が根強く残っています。『クラスメートが優しく接してくれる上に、私の障がいが神様の天罰じゃなくて、病気のためだと分かってくれて、とてもうれしい』という女の子の笑顔がとても印象的です。」
冊子の記事「国際ガールズ・デーによせて」から、一部抜粋します。
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◇国際ガールズ・デーによせて
STOP THE SETBACK ~歩みを止めない。後退させない~
【教育】
新型コロナウイルス感染症の影響により、世界中の多くの学校が休校を余儀なくされ、最大約15億人の子ども達が学校に通えなくなりました。
マララ財団は、この危機に約2000万人の中等教育を受けていた女の子たちが、学校を中途退学するだろうと警告しています。これは、女の子が家事労働の担い手となり、十分な自宅学習の時間をとれなくなることや、仕事を失った家族が子どもの教育にお金を掛けられなくなるためです。さらに、女の子が家計を助けるために早すぎる結婚をしたり、働き始めることなどがあげられます。
【有害な慣習】
世界では、毎年2億人の女の子や女性が女性器切除(Female Genital Mutilation/Cutting)の施術を受けると言われています。こうした有害な慣習をなくすために、プランをはじめ多くの国連機関、行政、NGOが長年活動を続けてきました。
しかし休校や都市封鎖によって女の子の家にいる時間が長くなり、平時であれば避けられた施術が今後10年で200万件実施される可能性が国連により指摘されています。
【性と生殖に関する健康と権利】
過去25年間で、15~19歳の思春期の女の子の早すぎる出産は、世界平均で1000人あたり60人から44人へと減少しています。しかし国連人口基金によれば、休校や外出自粛のなかで、4700万人以上の女性が避妊具・薬を手にできなくなり、700万件もの望まない妊娠が起こると試算されています。
【貧困と社会的保護の欠如】
これまで、早すぎる結婚をした女性の割合は、1995年の4人に1人から約5人に1人へと、世界的に減少傾向にありました。
しかし新型コロナウイルス感染症の影響による経済苦などにより、2030年までに1300万人もの女の子の、早すぎる結婚が増えるとされています。
実際に、休校で勉強の機会を失った女の子が結婚持参金を得るために結婚させられたというケースも報告されています。また、家事負担や家族の世話などの負担が急増したり、何百万人もの女の子や若い女性たちが、人身取引や家族を助けるためのサバイバル・セックスに従事したりするリスクがあるといわれています。
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女性だから、女の子だから。ジェンダーにおいて差別され、排除され、搾取されている。なんという不正義かと、怒りに体が震えます。
新型コロナウイルス感染症の影響により、世界中の、弱い立場にある女の子たちがますます苦しめられています。暴力や児童労働、早すぎる結婚、人身取引、性の搾取といった極めて深刻な問題に直面しています。
コロナの影響は日本や先進国だけのものじゃない。国際ガールズ・デーによせて、ブログに書かせていただきました。
プラン・インターナショナルでは、世界52か国において支援のための様々な活動をしています。私もプランを通して、アフリカ・ニジェールに住む女の子の<スポンサー>になっています。真っ直ぐな目をした彼女が、彼女と同じような世界中の女の子たちが、自分で決めた未来に向かって歩き出すことができますように。私もできることをしていきたいと思います。
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「#女の子だから」
あなたなら、どんな言葉をつづけますか?
女の子だから、10代で結婚させられる。
女の子だから、学校に行かせてもらえない。
女の子だから、生まれてさえこられないこともある。
女の子だから、泣きたいときに泣くことも、
笑いたいときに笑うことも、怒りたいときに怒ることもできない。
もしも、この文章が間違っているように感じたら、
この世界の間違いを、まずは知ってください。
Because I am a Girl(女の子だから)
その後に来る言葉は、私たちの力で変えられる未来です。
(プラン・インターナショナル・ジャパン「Because I am a Girl」より
https://www.plan-international.jp/girl/ )
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