読書メモ⑰

集中が続かず、あれこれと手に取った本のほとんどを通読できないまま、放り置いてしまった。

そんな中、最後まで読むことのできた三冊。


【期間:2021/09/01~2021/09/15】

①『滝山コミューン 一九七四』原武史(講談社文庫・2010)

②『平成史―昨日の世界のすべて』與那覇潤(文藝春秋・2021)

③『ひとを<嫌う>ということ』中島義道(角川文庫・2003)


①―「郊外のマンモス団地の小学校を舞台に、自由で民主的な教育を目指す試みがあった。しかし、ひとりの少年が抱いた違和感の正体は何なのか。「班競争」「代表児童委員会」「林間学校」、逃げ場のない息苦しさが少年を追いつめる。30年の時を経て矛盾と欺瞞の真実を問う渾身のドキュメンタリー。講談社ノンフィクション賞受賞作。」(裏表紙より)

*学校、先生、友だち、中学受験。世代はほんの少し違うけれど、あの頃の、東京のくすんだ空の色を思い出した。

②―「小泉純一郎から安室奈美恵まで―平成育ちによるはじめての決定版平成史が誕生した。気鋭の歴史学者として『中国化する日本』で脚光を浴び、その後、双極性障害による重度のうつの経験をもとにした『知性は死なない』で話題を集めた著者が、「歴史学者として著す最後の書物」と語る、渾身の一作。昭和天皇崩御から二つの大震災を経て、どんどん先行きが不透明になっていったこの国の三十年間を、政治、経済、思想、文化などあらゆる角度から振り返る。新型コロナウイルスによる政治・社会の機能不全の原因も、「昨日の世界」を知ることで見えてくる。」(webサイト:文藝春秋BOOKSより)

③―「あなたはひとから嫌い!と言われたら動揺するでしょう?嫌いなひとからもできれば嫌われたくないでしょう?日常的にふりかかる「嫌い」の現実と対処法を、家族にとことん嫌われた哲学者が徹底的に考え抜いた。「嫌い」の原因8項を探り当あて、自己嫌悪、嫉妬、軽蔑、復讐の本質をみきわめ、”さらっと嫌い合う”技術と効用を解き明かす-。豊かな人生を過ごすために、きちんとひとと嫌い合う、「嫌いのバイブル」誕生。」(裏表紙より)



書くこと。生きること。:Hiromi's Blog

書くこと。学び、考えること。難病ALSに罹患し、世界や自分のあり様を疑う戦慄の時間。生きた証として書いていきます。 satohiromi.amebaownd.com/