読書メモ⑱
いろいろなことがあった。
生きて、
読んで、
考えて、
考えて、
考えて、
書かねば、と思った。
【期間:2021/09/16~2021/09/30】
①『不幸論』中島義道(PHP新書・2002)
②『醜い日本の私』中島義道(新潮文庫・2009)
③『きみが死んだあとで』代島治彦(晶文社・2021)
④『実力も運のうち 能力主義は正義か?』マイケル・サンデル 訳・鬼澤忍(早川書房・2021)
①-「「幸せになろうね」「私は本当に幸せ者です」…。世に蔓延する「幸福でありたい症候群」。だがその幸福感は、他人の不幸や「死」の存在を「知らないこと」「見ないこと」で支えられている。著者は、長年の哲学的考察のはてに-どんな人生も不幸である-という結論に辿りつく。この「真実」を自覚し自分固有の不幸を向き合うほうが、「よく生きる」ことになるのではないか。古今東西溢れる「幸福論」とその信者たちの自己欺瞞を鋭く指摘した上で、そう提案する。だれも書かなかった、「不幸論」の誕生。」(カバーより)
②―「頭上には電線がとぐろを巻き、街ではスピーカーががなりたてる、ゴミ溜めのような日本。美に敏感なはずの国民が、なぜ醜さに鈍感なのか?客への対応は卑屈で、「奴隷的サービス」に徹する店員たち。その微温的「気配り」や「他人を思いやる心」など、日本人の美徳の裏側に潜むグロテスクな感情を暴き、押し付けがましい「優しさ」に断固として立ち向かう。戦う哲学者の反・日本文化論。」(裏表紙より)
③-「1967年10月8日、羽田・弁天橋で18歳の若者が死んだ。ベトナム反戦を訴えるデモのなかで当時京都大学1年生だった山﨑博昭が殺されたのだ。この事件が号砲となり、怒れる若者たちは荒野を前進した。彼らは冒険者であり、革命者だった。彼らの後ろには道が出来るように思われた。しかし…、道はできなかった。前進から挫折までの当時の若者たちの「記憶」をぼくは一本の映画にまとめた。それがドキュメンタリー映画『きみが死んだあとで』である。」(「はじめに」より・帯より)
④-「出自に関係なく、人は自らの努力と才能で成功できる―能力主義(メリトクラシー)の夢は残酷な自己責任論と表裏一体であり、「勝者」と「敗者」の間に未曾有の分断をもたらしている。この難題に解決策はあるのか? ハーバード大の超人気教授の新たなる主著」(Webサイト:Hayakawa Onlineより)
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