読書メモ⑲


【期間:2021/10/01~2021/10/15】

①『夜と霧 新版』ヴィクトール・E・フランクル 訳・池田香代子(みすず書房・2002)

②『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』中島義道(新潮文庫・2005)

③『アンチレイシストであるためには』イブラム・X・ケンディ 訳・児島修(辰巳出版・2021)


①-「<わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った.では,この人間とはなにものか.人間とは,人間とはなにかをつねに決定する存在だ.人間とは,ガス室を発明した存在だ.しかし同時に,ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ>/「言語を絶する感動」と評され,人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は,日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ,現在にいたっている.」(裏表紙より)

②-「ぼくはすごく不幸な少年・青年時代を送ってきた。親や先生の「いい子」だったぼくは「自殺してはならない」と自分に言い聞かせ、強く生きようと決意し、長い間、修行してきた。そして、30年間「なぜ生きるのか?」と悩んで見出したのは、「そのことを知るために生きるのだ」という回答だった。自らの苦い経験を振りかえりながら、いま不器用に生きるすべての読者に捧ぐ、「生き方」の訓練。」(裏表紙より)

③-「“2020年最も影響力のある100人"に選ばれた世界が注目する歴史学者による世界に蔓延るレイシズム(人種主義)を解き明かすためのガイドブック。/アンチレイシストとは人種だけでなく、民族、文化、階級、ジェンダー、セクシュアリティなどの違いを平等に扱う人のこと。世界に蔓延るレイシズム(人種主義)の構造や本質をみずからの体験を織り交ぜながら解き明かし、制度としてのレイシズムを変え、「アンチレイシスト」としての態度をとりつづけることがその解決策だと訴える。レイシズムが深く浸透した社会では、自身をふくむほとんどの人の心にレイシズム的な考え方が潜んでいる。レイシストの権利者たちがつくりだす「ポリシー(政策、制度、ルール)」を変えない限りレイシズムは解決できず、「レイシストではない」と発言する人も、そのポリシーを容認する限り仮面を被ったレイシストなのだと厳しい目を向ける。だからこそ、「アンチレイシスト」でありつづけるためには、レイシズムを生物学、民族、身体、文化、行動、肌の色、空間、階級に基づいてよく理解し、レイシズム的な考え方を見つけるたびに取り除いていく必要がある。問題の根源が「人々」ではなく「権力」に、「人々の集団」ではなく「ポリシー」にあることに目を向ければ、アンチレイシズムの世界が実現可能となる。ぼくたちはレイシストであるための方法を知っている。レイシストでないふりをする方法も知っている。だからいま、アンチレイシストであるための方法を学び始めよう。」(Webサイト:辰巳出版株式会社・書籍の詳細より)



書くこと。生きること。:Hiromi's Blog

書くこと。学び、考えること。難病ALSに罹患し、世界や自分のあり様を疑う戦慄の時間。生きた証として書いていきます。 satohiromi.amebaownd.com/