読書メモ(47)
『責任という虚構』を読む。
いつからだろう。頭の片隅にそっとあり続ける、私にとって切実で解決されないままの問いの数々。少しでもその手掛かりを得んが為にタイトルに導かれて本書を手に取る。
自己、共同体、責任、道徳、自由、秩序、意志、刑罰…。グラグラと足元の地面が揺れる。振り落とされずどこまでしがみつけるかは、読書の愉しみであり醍醐味でもある。
いつもの峠道へ辿り着く。目前に開けた景色はどこまでも青く遠い。
【期間:2022/12/1〜2022/12/15】
①『責任という虚構』小坂井敏晶(東京大学出版会・2009)
①ー「責任とは何か.個人が負う責任,集団が負う責任,企業責任,歴史的責任.共通する責任とは何なのか.自由と責任は本当に関連があるのか.本書は,責任と呼ばれる社会現象が何を意味するのか,歴史的な集団殺戮や死刑制度、冤罪などをテーマに考察する.」(http://www.utp.or.jp/smp/book/b305812.html)
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