国立ハンセン病資料館
国立ハンセン病資料館へ行く。
知らないということの罪深さを思い知る。
よその国の何をどうこうとエラそうに語れるほど、この国はまともであるか?
われわれは今、神妙な顔をしながら内心他人事のように安堵して語れるかつての”忌むべき”時間の、そのすぐ先に生きている。
目を背けてはいけない。
無かったことにさせてはならない。
繰り返してはならない。
“正しく”克服しなければならない。
その先に、新しい希望が見えるのだろう。
漸く残されている“自分”に、未だ残されている言葉、思考。
新薬による治療を受ける患者の写真に思わず涙ぐむ。
ーよかったね。
帰りに受付で絵葉書をもらう。
かつて療養所内にあった小学校に通う子どもたちが彫った版画だ。自由で大胆で力強い。
額縁を買って帰ろう。
【国立ハンセン病資料館】
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