日記20210215
今日も私は無限の数の人びとの生きた時間の足元にいた。手に杭を打たれない私はその時間の全てを背負って生きることは求められてもいないし出来る訳もないのだがだからと言ってそんなの知るもんかと開き直って生きるのは絶対に嫌で生き終わる迄もっと時間があればなどと思いながらあったところで何事か成せるなんて思ってんのかよ俺、と己の甘さと頭の悪さに爛れた内臓の奥の奥から失望してこんなことを考えること自体少しは救われて死んでいきたいなんて腹の底で図々しく企んでいる自分の小狡さであって怠惰なのだろうと一周回ってまた何度目かの玄関にピンポンと立つ。愚図愚図と後ろ手に小石を蹴っ飛ばしている暇があるならおんどりゃあ立て動けと自分に思うのだが質の良くないことに加えて才も無く加えて眼前に広がる世界が日を追うごとに好きになれないでいる私には勝手にしろと唾を吐き一切から顔を背けて気ままに静かに活字に埋もれて終わっていきたいという思いに手を取られ肩を抱かれてもうそれでいいかなウンウンと今日もインスタントコーヒーを5杯飲んだ。偏屈一人いなくなったところで私にとって訳の分からないルールで仲良しこよしと回っているこの社会にとってはインコがプリッと肩に落としたフンほどにも影響は無いのだろうし迷惑をかけないようにとまじなうのが大好きな人たちにとって可愛げの無いつむじ曲がりの重病人の生はやはりどう考えても無意味を超えてどうぞご勝手に、というところだろう。お互い様ってやつだ。
今日もいい本を読んだ。嬉しい電話をいただいた。いい一日だった。
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