読書メモ(26)


◇「新型出生前検査、対象拡大へ…不安持つ妊婦にも容認」(読売新聞オンライン:2022/01/31)

記事に触れ、心臓がビクンとなった。

言いたいことが、叫びたいことが、わからないことが、あり過ぎる。


【期間:2022/01/16~2022/01/31】

①『命をどこまで操作してよいか 応用倫理学講義』澤井努(慶應義塾大学出版会・2021)

②『心とからだの倫理学―エンハンスメントから考える』佐藤岳詩(ちくまプリマ―新書・2021)

③『尊厳』マイケル・ローゼン 訳・内尾太一、峯陽一(岩波新書・2021)

④『交わらないリズムー出会いとすれ違いの現象学』村上靖彦(青土社・2021)


①―「ES細胞やiPS細胞、遺伝子操作といった先端科学技術によって、私たちの生活や命のあり方が大きく変わりつつある。それは、人々の救いになると同時に、計り知れない危害をもたらす可能性がある。先端科学が開発される現場で、倫理の問題を追究してきた著者は、「命をどこまで操作してよいか」という問いに対峙する。本書は、「道徳的地位」の考え方を導入することで、「命の操作」に関する代表的な問題を整理し、リスクとベネフィットを評価しながら、何をどこまで許認めるのかを実践的に考えていく。キメラ動物、人工的に作り出される脳や胚、果てはまだ存在しない未来世代まで、「新しい存在」の倫理をどう考えるべきか。そのための知識と思考法を文理問わず伝授する、新次元の倫理学!」(https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766427684

②―「美容整形、ドーピング、遺伝子操作、能力向上薬の使用・・・・。それらによってあなたと社会はどう変わるのか?倫理学の観点から読者とともに考える。」(https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480684066/

③ー「「尊厳」は人権言説の中心にある哲学的な難問だ。概念分析の導入として西洋古典の歴史に分け入り、カント哲学やカトリック思想などの規範的な考察の中に、実際に尊厳が問われた独仏や米国の判決などの事実を招き入れる。なぜ捕虜を辱めてはいけないのか。なぜ死者を敬うのか。尊厳と義務をめぐる現代の啓蒙書が示す道とは。」(https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b559578.html

④ー「現象学者がケアの現場で聞いた人々の声と哲学の問いとの交差点――。

看取りに「だんだん」向かう患者の衰弱、無目的に存在が肯定される大阪・西成の子どもたちの居場所、芥川龍之介「藪の中」に描き出される身体の余白、ピアノを演奏することを通して周りとリズムを合わせられるようになる統合失調症の患者、「まだあったかい」母親の遺体に触れる3人の娘。長年、医療・福祉の現場で人の語りに耳を傾け続けてきた現象学者が人間のうつろいゆく生を素描する、鮮やかな生のポリリズム。」(http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3577


書くこと。生きること。:Hiromi's Blog

書くこと。学び、考えること。難病ALSに罹患し、世界や自分のあり様を疑う戦慄の時間。生きた証として書いていきます。 satohiromi.amebaownd.com/