『千古里の空とマドレーヌ』

映画『千古里の空とマドレーヌ』。 本作は、2011 年 12 月から 2012 年 4月にかけ、宮城県南三陸町を舞台に撮影されたドキュメンタリーである。監督は、『波伝谷に生きる人びと』『願いと揺らぎ』の我妻和樹。「あのとき、誰かのために動きたいと思ったすべての人に贈るドキュメンタリー。宮城県南三陸町を舞台に描かれる、夢を追うパティシエとボランティアたちの物語。」(公式サイトより)である。


【『千古里の空とマドレーヌ』予告編:YouTube】 https://youtu.be/V9oYAHc5oKQ

◇【ドキュメンタリー映画『千古里の空とマドレーヌ』】

公式サイト:https://chikorinosora.wixsite.com/peacetree

製作・配給:ピーストゥリー・プロダクツ/監督・撮影・編集:我妻和樹/

音楽:佐藤真紀/ナレーション:MIHO/整音:川上拓也/​共同プロデューサー:佐藤裕美

​2021年/113分


本作『千古里の空とマドレーヌ』(以下、『千古里~』)は、我妻監督の手による<南三陸三部作>ともいえるドキュメンタリーの三作目にあたる。一作目『波伝谷に生きる人びと』については以前、同タイトルで文章を書いた(https://satohiromi.amebaownd.com/posts/10692846)。南三陸町と私自身との関わりや、我妻監督との出会い、映画にかかわり始めた経緯などはそちらに譲る。二作目『願いと揺らぎ』、そして本作『千古里~』において私は、それぞれ共同プロデューサーとして映画に関わっている。

『千古里~』のラフカットを初めて通して観たときのことを、私はよく覚えている。主人公であるパティシエの長嶋涼太さんやご家族、そして涼太さんをめぐるボランティアたちの、ひたむきで繊細な想いの交わしあい。信頼も愛情も葛藤もすれ違いも苛立ちもぜんぶひっくるめて、こうした、人が人とかかわり合おうとして紡がれる時間のすべてが、今の南三陸町を作り上げてきたものの土台の中に、透明な砂粒のように埋め込まれて確かにあるのだと、私はあのとき強くそう感じた。

それでも人は人といる。求め、関わろうとし、傷つき、確かめあって、互い同士を更新しあい、新たな日々をつくってゆくのだと思う。

いわゆる”震災映画”の枠を超えて、観られてゆく映画だと信じている。


◇【映画『千古里の空とマドレーヌ』:期間限定オンライン配信】

https://chikorinosora.wixsite.com/peacetree/streaming

2022年3月4日(金)19:00~3月13日(日)24:00

※3月9日(水)20:00より監督と主人公によるオンライントークイベント開催

「震災を機に生まれた出会い~それぞれが歩んだ時間を考える~」

(主催:ピーストゥリー・プロダクツ/協力:南三陸さぽーたーず)


◇【通販サイト「南三陸deお買い物」で主人公のお菓子を購入できます】

http://www.odette-shop.com/

◇【オーイング菓子工房Ryo】

https://www.oh-ing-ryo.com/

◇【ペンションOh!ing】

https://www.oh-ing-ryo.com/friends/pension/



書くこと。生きること。:Hiromi's Blog

書くこと。学び、考えること。難病ALSに罹患し、世界や自分のあり様を疑う戦慄の時間。生きた証として書いていきます。 satohiromi.amebaownd.com/