正義、執行。(二)
出身国や出自や肌の色を理由に、深く接したこともなければ大して知らない人たちのことを悪し様に言う人がいる。驚いて聞いていると、こんどは「障害者を差別するようなヤツは許さない」と熱弁を振るい始めた。許していい差別と許してはいけない差別があるらしい。
「障害者に対する偏見はよくない」と正義の拳を上げる男性が、「若い女はものを知らない」と公然と口にして、女性に対する侮蔑的態度を隠さない。どうやらあらゆる偏見に怒っている訳ではないらしい。
差別も、断罪も、根拠の無い優越意識を満足させるという点では、同じなのだろう。
人は弱く、愚かだ。だからこそ、自分を疑い、更新し続けなければならないのだと思う。
「『…差別をしたい人々、あるいは差別を正当化したい人々のマーケットを確保するための道具として、自民党は杉田議員を利用してきたのではないでしょうか。』…“在日特権”などというデマに煽られている間に、本来、目を向けるべき問題の本質から目を逸らされている可能性もあるのだ。」(『女性自身』2023/12/28より)
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◆生活保護受給者にわいせつな行為 就労支援相談員の男性を懲戒免職 朝日新聞
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